- 製作者のこだわり -
Screw leatherでは主にサドルレザー(植物タンニンなめしヌメ革)を多用したフルハンドメイドによる革製品を一人で製作しております。
世間で言われているバイカーズ、アメカジスタイルに合う物を主として製作しておりフルハンドメイドで作る以上ハンドメイドらしさの残る味のある仕上がりと長年使用して頂けるよう耐久性を重視して製作しております。
ハンドメイドで製作している方でも色々な考え(作風!?)の製品が巷にはあり、全ての工程を人の手を加えて製作しておりますので同じハンドメイド製品と一言に言っても同じ様なデザインでも使用する糸の種類、番手、コバ(革の切断面)の処理などの違い、また手間の掛け方によって全く異なる表情に仕上がります。
ハンドメイドとなると一見してでは判り難いかもしれませんがそれぞれの作リ手による技術、経験の差で出来上がりは勿論の事、使い込んだ際の平年変化の具合も勿論左右されます。
人の手によるハンドメイドなので多少のラフ感(雑感)がでる様にそこそこので仕上げるのもアリとは思いますが、私自身の性格上ではナシです。
通常余り細かく仕上げてもどうせそこまではお客さんには判らないから・・・や、そこまでするとコストが合わないとの事でしないのが普通だと思います。
実際関係者や同業の方からも、もう少し効率良く作ったほうがいいんじゃないの?なんて事を言われる事もちょくちょくあります・・
手間を惜しまず細部まで手を抜かずに作る事で出来るだけ長く良い状態でお使い頂けるか、を考え第一に考えて製作していますので細部にまで行き届いた仕事をしてこそ初めてハンドメイドと胸を張って言えるものだと・・・私は思っています。
私は殆どがネット販売なのでなるべく仕上がりが判り易いように簡単な画像ですが細部を掲載しているつもりですのでご確認下さい。
私も知り合いの諸先輩達からみればまだまだヒヨッ子、現状に満足せず日々試行錯誤しつつ製作しているので改良の為に若干仕様を変える事もあるとは思いますが画像以下の仕上がりにはならない物に仕上げてお渡しさせて頂きます。
デザイン面では見た目勝負の派手な物は使い勝手、構造上による耐久製の不安、無駄に手間を掛かる割に飽きやすい!?
と言う思いから通常進んでは製作しておりません。
同じ物ばかり作っていると飽きるのでたまには変化球的なものも製作はしますが・・^^
★あえて細かいことは申しませんが製作面のほうから1点だけ★
拘り全てを述べるとかなりダラけた長文になってしまうので肝心な手縫い(ハンドステッチ)についてちょっとだけ・・
ミシン縫いでも他の部分は同じ手間を掛ければ同じ感じにする事出来ますが、絶対的な違いであるステッチに何よりも気を使わないとフルハンドメイドで製作する意味が無いと私は思います。
幾らミシン縫いより丈夫な手縫いとは言っても革に埋まっていないステッチ(醜いステッチは論外として)だとどうしても摩擦が多く掛かる部分だと1年ほどで擦り切れてしまいます。
(特に麻糸は一般的に思われているほど強度が無く、しっかりと埋め込まないと割と簡単に擦り切れます)
セールストークでこんな事耳にした事ありませんか?
「幾ら手縫いなので丈夫ですよ〜 手縫いはミシン縫いと違って(※1)ホツレてもそこからバラけませんし〜!」
・・と言われても明らかにホツれたら修理に出しますよね!?
ブランドによってはリペアに時間が掛かる事が多々ありますし、通常ではそれなりの出費にもなります。・・
何年も使い込んでいるなら納得出来るとは思いますが、これから良い味が出るって頃だとちょっとガッカリしますよね。
革と同じく自然素材の麻糸が良い!と言う方もおられるとは思いますが敢えて当方では耐久性を重視して手縫いでしか縫えないシニュー糸と言われる化学繊維(ナイロン素材)で出来た丈夫な糸を使用し、革の種類、厚さに応じてテンションを調整しながら一針づつ丁寧に縫いあげてます。
(物によっては通常のナイロン撚り糸やケブラー糸(※2)も使用してます。)
シニュー糸は日本で販売されている物を使用せず敢えて独自にアメリカから取り寄せていて、ナチュラルカラーは日本で販売されている明るめの黄色より濃いめの色合いとなります。
(HPに掲載している画像はほとんどが日本で販売されているシニュー糸なので実際にお送りするのはもうチョイ濃いめのステッチの物となります)
黄土色っぽい色合いなどで好みが分かれるかもしれませんが通常のシニュー糸同様に使用すると次第に色が抜けていき白色になります。
(ナチュラル色シニューの場合は日光に当てるだけで付着しているロウ成分が取れて白くなる事もあります)
※ シニュー(SINEW)とは本来動物の腱の事を指します。
シニューに似せられて作られた糸が一般的にシニュー糸と呼ばれています。 曖昧な情報が多いのでのでお間違いなく。
※1 手縫い、ミシン縫いどちらも同じ様に見える人が多いと思いますが構造が別物で耐久性は勿論手縫いの方が高くなります
詳細は色々なHPで紹介されているので省かせて頂きます..
※2 防弾チョッキなどに使用されている丈夫なアラミド繊維を使用した糸
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