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- 取り扱いの革について -


革と一言に言ってもざまざまな革の種類、なめしがあり、多種多彩です。
なめしとは簡単に言ってしまうと、動物から剥いだ皮をそのまま置いておくと腐ったり乾燥してカチカチになるので、保存が利く状態にする作業の事を指します。 
色々ななめし方法が有りますがここではお馴染みのサドルレザー・牛ヌメ革と代表的ななめしである植物タンニンなめし(渋なめし)、クロムなめしこの代表的ななめしについて簡単にちょっとだけ。




・植物タンニンなめし
植物タンニン・渋(主に樹から抽出されています)を主原料としたなめし方法です。
同じタンニンなめしでもピット漬けと言われるタンニン液を入れたピット(水槽)にじっくりと漬け込むピット漬けと言われている方法、ドラム(大きな樽)に同じくタンニン液を入れて回して強制的になめすタイコと業界で言われている方法があります。
同じタンニンなめしですがピットとタイコではピットの方が手間と時間は掛かりますがよりタンニンをよく吸う為、タイコなめしより繊維が締まり(密になり)より堅牢な皮革に仕上がります。
いわゆるサドルレザーと言われている革は通常こちらの様にピット槽にじっくりと漬け込まれてなめされた革の事を呼びます。
自然素材の物から取れる物を原料にしてなめしているのでこの方法でなめされた革はそのまま廃棄しても土に返りますし、この作業で出る有害廃棄物は限りなく少なく環境に良い事から製造業界からはエコレザーとして呼ばれ近年見直されています。
しかしながらピット漬けによるなめしは生産性、コストの面から急激に減りつつあります。 
・クロムなめし
硫酸クロム塩を主原料としたためし方法です。
今現在では日本でなめされる殆どの革はクロム革と言われています。
キズも割と目立たず、生産性も良いですが工場から出る有害廃棄物の問題が現在の大きな課題と言われています。
公害問題が深刻化し、タンナー(革の製造元)は徐々に環境に良いタンニンなめしに傾きつつある様ですがまだまだクロム革が主流のようです。  

 タンニンなめしの特徴・長所短所
 クロムなめしの特徴・長所短所
ここに挙げたのはごく基本的な例で、仕上げによりまちまちなので一概には言えませんが大雑把な性質として参考程度にして下さい。
タンニンなめしは生前のキズ、シワが隠れる事無くそのままの状態で仕上がってきますので製作側としてはこれほど使い難い革はありません。
なめす工程などで付いた汚れもそのまま残る事になるので染めずに生成り(ナチュラル)と言う事になれば更に神経を使います(^^;)
また、近年では日本の原皮の総輸入数が下がっている事から状態の良い原皮が入り難く当たり外れも結構有ります。
原皮は殆どがアメリカからの輸入なのですが、時代には逆らえず殆どが経費が安くすむアジア諸国へ流れているそうです。
あまりに目立つキズや、長年使うと裂けてくるであろう深いトラ(シワの事です)は使わないとして全くキズやシワが無い物を作る事は殆ど出来ません。
その点だけは革製品を使う前にご理解頂ければ幸いです。


ここでは主に使用しているサドルレザーについてちょっと説明させて頂きます
サドルレザーとはその名の通り馬の鞍を作るのに使用される頑丈な皮革とされています。
簡単に言ってしまえば元は厚い牛のヌメ革となります。
日本ではファッション用語の一部になっている様に思え、ヌメ革とサドルレザーは違う革と考えられている方がおられるかもしれませんがなめしの期間の長さ、オイルの含有量、艶感・・などの違いはありますが元は植物タンニンなめしのヌメ革となります。


ただし! 同じ通称サドルレザー(植物タンニンなめし・ヌメ革)と言われる革でもタンナーさんによって様々です。
上記で記載した通り、ピットと言われるタンニン液をいれた水槽の中に長い間漬け込んでじっくりとなめす方法、ドラムと言われる大きな樽にタンニン液と一緒に回して強制的になめす方法があります。
サドルレザーはピットなめしで行われており、時間とコストが掛かり、高価ではありますが繊維が締まった伸び難い丈夫な革が出来ます。
余りに手間が掛かり生産効率が悪い事もあり、ここ最近めっきりと減ってきたみたいです。
東京の知り合いのタンナーさんによると東京では1社のみになってしまったとの事でした(^^;)
何かと厳しい状況だと思いますが頑張って続けて欲しいと切実に思います。

ちなみにサドルレザーという革で出回っている革でも色々と仕上げ加減でそれぞれ違った質感になります。
機械で磨かれた又は強力なアイロンプレス等による艶の有る無し、軽いバフ程度(ほぼ素上げ)の野性味溢れる感じ、オイル・ロウ成分の有無による質感・・等々

これらの違いは見た目で判断出来ますが鞣しの違いによる焼け、硬さなどにも勿論影響するので同じ様で実はけっこう違いがあり、大雑把な良し悪しは実物を確認する事で大体は判りますが最後はやはり実際使ってみないと自身の意図しているかの革かは判別し難くくなにかと難しいです・・



    当方では通常下記のレザーを使用して製作しております
        〔定番として扱っていても在庫切れの際は入荷までに少々お時間が掛かる物もあります〕
サドルレザー
先程上記で述べたとおり牛のヌメ革にも色々と有りますが当方でサドルレザーと明記して使用している革は
日本では多脂革と言われている革を採用しています。
通常のヌメ革でも手間が掛かる革ですがこちらの革はさらに手間隙掛けて作られた革で通常のサドル風ヌメ革
などに比べその焼け、艶のでかたは格別です。 詳しくは→こちら←で

☆掲載している商品サンプル画像のサドルは以前使用していた物も含むので多少の色合いの違いがる物もあります☆

※サドルレザーはナチュラル以外はあえて油性のオイル染料にて1点1点手染めしております。
 余計な仕上げ剤などは極力塗らずに手磨き程度で仕上げておりますので使い込むととてもいい味がでます。
 使い始めは多少色移りしますのでご了承下さい。
ヌメ
オイルソフト
タイコでなめしたヌメ革にオイルを多めに入れた革でこちらも独自に製造して頂いております。
余計な仕上げは極力せずに革の素の質感を出した仕上がりです。
クロム革より艶、味が出やすいのが特徴です。
コードバン
(馬革)
皆さんご存知!?の高級皮革のコードバン。
一般の革と違い革の表面を使用しておらず馬のお尻部分のみにある緻密な繊維質を使用した革で、牛革で例えると
厳密に言えばぬスエードとなる訳ですが繊維が物凄く細かいのでツルツルした質感となります。
定番の色から白、青、赤などのビビットな色も工場に在庫があれば取り寄せ可能です。
ディアスキン 
エルクスキン 
ムース
ディア→鹿革  エルクスキン→大鹿  ムース→鹿の一種で一般的な大鹿より更に大きい奴です!
ムース最厚部で8ミリ程はあります。
体のサイズはそのまま革の厚さに比例するので製作する物にあわせて使い分けております。
バッファロー 水牛の革でワイルドなシボとワイルドな革質が特徴です。 
バッファローと言うとアメリカの牛っぽい大きい動物を思い出す方も居るかもしれませんがあちらは正式に言うと
「バイソンレザー」となります。
とても味のある革で鹿革同様にネイティブな雰囲気にマッチします。
タンニンなめしのヌメ革で染色されていないナチュラルな革となりますので染色可能です。
ゴート 鹿革同様に独特なシボを持つ山羊革の革です。フライトジャケット等にも使われる摩擦に強く丈夫な革です。
それ程厚くない事もあり特徴を生かして贅沢にウォレット(コードバン)の内張りなどとして使用しております。
      ※ その他にも限定で使用する革、又はお客様のオーダーにより仕入れられる革(エキゾチックレザー系)も
         有りますので詳しくはお問い合わせ下さい。

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